コブダイ 目指せBIG ONE!編 (3)

2020年6月10日

当日の僕のタックルは
1本目が
竿がソルパラの10ftショアジギングモデル、
リールが4000番のスピニング
ラインはPE4号、
リーダーにフロロ14号3ヒロ。
これに虫ヘッド8g直結。

2本目が
竿がインターラインの磯竿4号、
リールがカストキング4000番のスピニング、
ラインはPE2号、
リーダーはフロロ8号3ヒロ。
これに虫ヘッド6g直結。

息子には前回の最強タックルを託す。
ギシギシ軋む年季の入った投げ竿、
リールも投げ釣り仕様の5000番、
ラインはPE6号に、
リーダーはフロロ18号。
これに虫ヘッド10g直結。

さあ、三様の仕掛けを用意した。
餌は全てバナメイエビの一匹掛け。
今回は撒き餌にボイルオキアミも用意した。

夜が明けて、海の色が変わり活気付いてくる。
この瞬間がたまらなく好きである。
眺めているだけで、心が満たされてくる。

ポロポロとオキアミを撒きながら
ヤツのアタリを待つ。

が、今日はフグのアタリもない。
???

魚っ気がないんかなぁ。
潮はええ感じで動いているのに。

息子はコブのアタリが待ちきれず、
竿を僕に託してガシラの探り釣りをしている。

「根がかりして、仕掛け切れた〜」

遠征してた息子が帰ってきた。

この釣り場には「無限スリット」と
名付けたポイントがある。

その隙間に落とせばほぼアタリが来るが、
相当高確率で根掛かる。

ハイリスクハイリターンを絵に描いた
ようなポイント。
先述の尺近いメバルもこのスリットの
入り口で釣れた。

「攻めの釣りやからしゃぁないな〜。」

そう言ってコブダイの竿から目を離し
息子の方に振り向いたその瞬間。

「ヒュン!」

これまでガン見してピクリとも動かなかった竿が
視界の端を掠めるようにすっ飛んでいった。

!!!

反射的に振り返ると、尻手ロープが限界まで
伸びている。
さっきまでいた位置にソルパラがいない。
即対応できるようにドラグはカチカチで
固めた状態にしてあった。

慌ててロープをたぐり寄せる。
竿を手に取り、慌てて合わせを入れる。

ガッチーン!!!

「きたー!!!  •••んんん?」

初動で出遅れたために完全に根に入られて
しまった。

テンションを掛けたり抜いたりして、
なんとか引き出そうとする。
しかし、ピクリとも動かない。
そうこうしているうちにラインブレイク。

放心状態になるが、気持ちを切り替える。
まだ朝の9時。
まだだ、まだ終わらんよ。

そうこうしていると、今度はTさんにアタリ!

万全の体勢で、力一杯合わせる。

「ガツン!!」

「ギューーーー」
一気に竿が絞り込まれる。

やった、乗った!

釣りキチ三平でしか見たことがないくらい
竿がしなっている。

「ギューーーーーーーン」

止まらない。
竿が限界を超えて曲がっていく。
デカそうだ。

「ギューーーーーーーーーーーーーーーン」
竿が円弧ではなく直線みたいになってきた。
マジデカイ。

全くとまらない!

「ギュウーーーーーーーーー
  。。。。。。スン!。。。」

「あっ!」

一気に竿から力が抜ける。。。

???
抜けた?切れた?

確認すると針からリーダーが抜けた模様。

Tさんは管付針を使用していた。
その結び目が抜けたらしい。

しかし、フロロでユニノットが抜ける!?
信じられないパワーだ。

相当デカそうだった。
残念。。。

いや、まだまだこれからですよ!

気を取り直して釣りを再開する。
しばしの沈黙。

しかし、今日はまだ何か起こりそうだ。
竿から目が離せない。

すると今度は僕の竿にアタリ。

「コッコココ•••コン」

細かい前あたりの後、

竿先がゆっくり、ゆっくりと海面の方に
絞り込まれていく。

まるでスローモーションの走馬灯。
このまま死んでしまうのか?と思う。

「きったーーーーーー!」

渾身の力で大合わせをぶちかます!

が、


自動ドアだと思って待ってたら
手動ドアだったように

充電していたと思ったらコンセントに
挿さっていなかったように

後1球残っていると思い構えていたらすでに
終わっていたバッティングセンターのように


僕の想いとは裏腹に、込めた力は
空へと解放された。


「早合せしてもうた〜〜〜(T-T)」

これまでのトラウマか、あわせのタイミングが
早すぎた。
本当に放心状態になる。。。

流石に凹み、何がダメだったか脳内反省会を
1人行う。。。

そんな静寂を打ち破るように再び
Tさんにアタリ!

コブダイさん、分かってらっしゃる(^-^)

「あたった」

小さくつぶやくTさん。

固唾を飲んで竿先を見つめる。
波止にはとてつもない緊張が走る。
息子は遠くでガシラ相手にキャッキャと
遊んでいる。

「コンコンコン•••」

「••• (来る)」

心の中で僕はつぶやく。

次の瞬間、期待通りの光景が。

「グ、ググーーーーーーーーーーーン」

竿先がゆっくりと絞り込まれる。
膝を着いた体勢で覚悟を決めるTさん。
ひと呼吸置いて、渾身の鬼合わせ!

「ガッチーーーーン」

アワセ、完璧。
コブのアゴ、絶対外れてる。

「よっしゃー! バッチリ!!!」
波止に響き渡る声で僕が叫ぶ。

竿先が絞り込まれる。
間違いなく掛かっている。
コブ特有のツッコミ。
コブのひとのしが続く。

Tさんが立ち上がろうとした瞬間、
そのままの勢いで魚が横に走る!

「ギュウーーーーーーン」

波止に沿って真横に走り続ける。
立ち上がらせてくれない。
ヒト vs コブの壮絶な綱引きだ。

「ギューーーーーーーーーーーン」

一向に止まらない。
勝負を掛けるコブ!
流石、命懸けなだけある。

「あかーーーーーーーん!」
「ゴロン。。。」

断末魔を残してTさんが波止に転がる。
防波堤の魚に人間が転がされる衝撃の瞬間。
僕はきっと一生忘れないだろう。(*´ω`*)

そのまま波止先端角でラインが擦れて
無念のラインブレイク。

放心状態のTさん。

「アレは無理でしょ?(^◇^;)」
「はい、無理ですわ(^◇^;)」

相手が凄すぎて笑うしかない2人。
釣りも戦い終わればノーサイドだ。

その後、アタリがないまま午前中が終わる。

コブダイは日が出ている間はチャンスがある!
そう言い聞かせ、午後の部に向かい
再度気合を入れる。