簡単!カッコいい魚の骨格標本の作り方③ 後半 (組み立て)

2021年2月15日

それでは、ここから後半の
「組み立て」について説明を始めます。

 1.  煮込み
 2. 肉除去
 3. 洗浄〜乾燥

 4. 組み立て
 5. 塗装 (なくても良い)

 6. ディスプレイ

いよいよ、3Dパズルの楽しい作業です!
(^з^)-☆


4. 組み立て

■道具・材料

 接着剤(下記のどちらか) 
 A. 2液混合型のエポキシ接着剤
  ※接着剤の混ぜ合わせ、塗布の為
   板紙、つまようじが必要です。   
 B. 光硬化型接着剤

A.B. 2つの接着剤の違い
最初に
2つの接着剤の違いについて説明します。
因みに僕は、
最初はAばかり使っていましたが、
最近はBを中心に使っています。
どちらも使いやすいですが、特徴が全く
違いますので自分に合った接着剤を
選んでください。(^_^)


A. 2液混合型のエポキシ接着剤

2液を同量だけ絞り出し、混ぜてから使います。

コニシ ボンド クイック5 15gセット #16123

 2液を混ぜ合わせると、だんだん固まって
 いく接着剤です。
 硬化時間は5分〜30分まで様々ですが、
 5分程度のものが使いやすいです。

〈良い点〉
 ・徐々に固まっていくので、貼り合わせて
  から位置合わせの微調整ができる。
  ※他の接着剤ではできずメッチャ便利。
 ・粘りがあって粘着強度が高い。
 ・骨と骨の隙間を埋めやすい。
  ※除去した肉や軟骨代わりに最適。

〈悪い点〉
 ・一定以上固まってしまうと使えなくなる。
 ・固まるまで数分待たねばならない。
 ・作業にやや時間がかかる。
 →作業ごとに毎回ちょっとずつ混ぜ合わせ
  ないと無駄が多くなる。
  でも、作業ごとに接着剤を混ぜるのは
  やや面倒くさい。


B. 光硬化型接着剤

塗布した接着液に紫外線を当てて固めます。

BONDIC(ボンディック) 液体プラスチック接着剤 スターターキット BD-SKCJ 【国内正規品】


紫外線のライトを接着剤に当てると
瞬時に固まる面白い接着剤です。

〈良い点〉
 ・光を当てるまでは固まらないので
  落ち着いて位置合わせできる。
 ・光を当てたら数秒で固まるので
  作業効率が良い。
 ・仮固定した後に追加で液を盛って
  補強できる。
 ・細かい部分がキレイに接着できる。

〈悪い点〉
 ・光を当てないと固まらないので、
  貼り合わせるものが透明か、光が入る
  隙間がないと接着できない。
 ・光を当てたらすぐ固まるので、
  貼り付けながらの位置調整ができない。
 ・大きな隙間を埋める事は苦手。
 ・他の接着剤より

まとめると、

A. 2液混合型のエポキシ接着剤は、
ゆっくり固まるので、貼り合わせながら
微調整ができる抜群の使い勝手。
しかし、接着剤の都度の調合に時間が
かかり作業効率は良くない。

→骨の組み立てに慣れていない初心者向け
 接着量が多い大型の標本作成向け

   
B. 光硬化型接着剤は、
紫外線の光を当てるまで位置確認ができ、
当てると即接着できるので作業効率がよい。
接着後の微調整はできない。
→骨の組み立てに慣れている中級者向け
 細かい作業が多い小型の標本向け

 キレイに作りたい人にはオススメです!

  
■工程

いよいよ組み立ての工程に入ります。
 ❶上あごの組み立て
 ❷下あごの組み立て
 ❸上あごと下あごの固定
 ❹下あごに骨追加(お好みで)

❶〜❹の順に説明していきます。

❶上あごの組み立て
まずは上アゴから組み立てます。
上あごとその上に位置する骨を合わせて
みると、ピッタリと沿うのが分かる。

凹凸を狙って。。。
ピッタリ! これぞ3Dパズル!

位置を確認したら、接着していきます。

※今回、上アゴだけA,B 2種の接着剤での
 接着方法を説明します。
 それ以降はBの光硬化接着剤で
 組み立てていきます。

A. 2液混合型のエポキシ接着剤の場合
まずは、接着剤を混ぜる染み込まない
プラ容器などを用意してください。
僕は使用済牛乳パックなどを使っています。

そこにそれぞれのチューブから適量を
絞り出してしっかり混ぜて放置。
今回は10分硬化タイプを使用しているので
2〜3分ほど待ちます。

爪楊枝、牛乳パックなどのシート、2液混合接着剤
同量だけ絞り出してください。
爪楊枝などで良く混ぜ合わせます。
数分すると、粘りが出ます。

程よい粘りが出てきたら、骨に塗布します。
塗布する際のポイントは貼り合わせた時に
「外から見えない」位置に盛ることです。
除肉して骨と骨の間に隙間ができているので
気持ち多めに盛るのもポイントです。

肉を足す様なイメージで接着剤を盛ります。

接着剤が盛れたらいよいよ貼り合わせです。
先ほど確認した通りに貼り合わせます。
この接着剤の最大の利点がこの貼り合わせ
時の位置の微調整です。
粘りを持ちつつゆっくりと固まっていくので
落ち着いて位置合わせができます。

位置をしっかり確認して。。。
貼り合わせます。ズレていてもしばらくは微調整出来るので安心です!
徐々に固まっていきます。無事、接着できました。

これを左右2セット作って上あごは完成です。

上アゴ完成です!

B. 光硬化型接着剤の場合

今回は光硬化型接着剤として「BONDIC」を使用します。

BONDIC(ボンディック) 液体プラスチック接着剤 スターターキット BD-SKCJ 【国内正規品】

上あごとその上の骨を位置合わせした状態で
しっかり保持して隙間に接着剤を流し込んで
いきます。
マスキングテープなどで仮固定してから
接着するとズレる失敗が減ります。

位置決めしたらマスキングテープで仮固定すると後が楽です。

接着のポイントは一気に流し込まず、
少量ずつ数カ所に分けて塗布する事です。
イメージとしては点を打つ感じです。
接着剤が塗布出来たら、紫外線ライトの
スイッチを入れて一気に固めていきます。

隙間に点を打つように接着剤を塗布します。
付属の紫外線ライトを使って、光を照射して固めます
光を当てると数秒で固まります!当てないといつまでも固まりません。

もし固まったあとに、ズレていたりしたら
一度外して再度固定し直してください。
点で接着しているので簡単に外せます。

思い通りの位置で固定できていたら、
隙間全般的に接着剤を再注入して補強して
ください。

隙間に接着剤を流し込み、光を当てて全体を固定していきます。

これを左右2セット作って上あごは完成です。

❷下あごの組み立て

下あごは除肉した際に、左右がくっついた
ままの状態になっている事があります。

真ん中が蝶番のようにくっついています。

この状態ならばやりやすく、
左右を止まるまで閉じていき、止まった
状態で内側を接着剤で固定したら完成!
簡単!(^_^)
注意する点は、閉じる際に力を入れすぎると
中央が割れてバラバラになってしまいます。
。゚(゚´ω`゚)゚。

止まった状態です。この状態をキープして、接着してください。
魚のアゴらしくなりました!

もし、左右バラバラになってしまっても
慌てずに接着しましょう。
先端を合わせて位置を決めて、
内側から接着してください。
マスキングテープなどで仮固定してから
接着するとやりやすいです。
最初から下アゴがバラバラの場合も
上記と同様に組み立ててください。

❸上あごと下あごの固定

まず初めに下アゴにあわせて、
上アゴの幅を決めます。

アゴの付け根が合うように幅を決めます。
横からも確認しましょう!

幅が決まれば接着します。
正面の隙間に接着剤を塗布します。
先ほどと同じく、
まずは点を打つように仮固定し、
位置が確認出来たら隙間全体に流し込んで
本固定します。

下アゴと合わせながら接着すれば失敗が減ります。
上アゴ完成です

次に
上あごと下あごを固定していきます。
まずは付け根の位置合わせを行います。

ここは元々、骨と骨の間に肉が多く
あった場所なのでピッタリ合う場所が
探しにくいです。

位置を確認します。

ここの位置合わせでカッコよさが
決まると言っても過言ではない重要な
ポイントです!ʕʘ‿ʘʔ

出っ歯にならまいよう、
受け口にならないよう、
最適なポジションを見つけてください。
また、口の開き具合も決めましょう。

開いてみたり。。。
閉じてみたり。。。
お好みのカッコイイポジションを決めましょう!

マスキングテープで仮固定すると、
完成状態を確認でき、
またズレが防げるので失敗が減ります。

左右の付け根をマスキングテープで固定します。
完成形がイメージできるでしょ。(^-^)
黄色く見えるのは光の加減です。カッコイイでしょ!?。゚(゚´ω`゚)゚。

位置が決まったら、これまで通りの
手順で接着していきます。
まずは点で仮固定です。

付け根だけの固定では安定感が足りなければ、大きくマスキングテープを貼るとやりやすくなります。

【 POINT 】
仮固定状態で骨が上下左右対称になって
いるか確認してください。

あまりにもズレていると完成時に、
自立出来ずにコケてしまいます。

机に置いて、机の面と骨との隙間を
左右で比較すると歪みが分かり易いです。


バランスよく仮固定できていたら
これまでと同様に、
隙間に接着剤を流し込み本固定します。
特にアゴの付け根は念入りに補強しましょう!

ここはしっかり目に補強しましょう!

抜けそうな歯などがあれば、
ついでに補強しておきましょう。

これでほぼ全体像が出来ました!
カッコイイ〜!


❹下アゴに骨追加(お好みで)

ほぼ骨格標本は完成ですが、
下アゴにボリュームを出すために
下アゴの奥の骨を接着します。

上の写真の左下と右下の骨です。

因みに上の写真が取り付けた状態です。
この骨を接着すると
全体のボリューム感は増しますが、
重たい感じもします。
また、
魚種によってはこの骨を追加する事で
完成後に自立出来なく倒れてしまう
ものもあります。
(コブダイなんかが特にそうです)

上記を踏まえて、
接着するかどうかを選んでください。

それでは接着の仕方です。
この骨は3Dパズルのようにピッタリと
ハマるので位置決めしやすいです。

ここの下アゴの骨の隙間に。。。
ピッタリハマります!気ぃんもてぃいいいー!

位置を決めたら、これまで通り
仮固定→本固定を左右に実施します。


左右のバランスには要注意です。

これで組み立ては完成です!


5. 塗装 (なくても良い)

■道具・材料
・水性塗料スプレー
 色はお好みで。
 おすすめは艶消しのオフホワイト

■工程
この工程は、
・将来的な骨の変色が気になる人
 ※薬品による脱脂処理していない為
・好きな色の標本を作りたい人
向けです。
上記に当てはまらない方は実施する
必要はありません。
先述した「力技」による黄変防止策です!
(^◇^;)

工程としては、市販の塗装スプレーを
吹きつけるだけですので説明は割愛します。

塗装あり
塗装なし。だんだん黄変してきます。
これはこれで雰囲気あるので僕は好きです。


注意点としては、接着剤がはみ出して
いると、その上に塗料が乗る為に形状が
変わって見えます。
特に歯などの細かな表情が消える事が
あります。
※接着剤は透明なのではみ出していても
 塗装しなければ気がつかないため。
下の写真の上部がはみ出し例です。
接着剤のはみ出しの上に塗装した為、
本来の骨の形状とは異なって見えます。


6. ディスプレイ

■道具・材料
・ディスプレイ固定用粘着剤
  ねり消しのようなもの
  「ひっつき虫(コクヨ)」がおすすめです
ディスプレイケース
  しっかり飾りたい人向け。

■工程
完成した骨格標本を好きな場所に
ディスプレイしましょう!

棚とかに置くとちょっとカッコいい。。。事ないですか(^◇^;)

骨格標本はバランス良く作れば自立しますが
ちょっとした振動で倒れてしまいます。
倒れた衝撃で壊れたりすると泣けてきます。
。゚(゚´ω`゚)゚。

そこでおすすめするのが、
ディスプレイ固定用の粘着剤です。
そのような粘着剤を用いれば、
こんな風に浮いた様なディスプレイも
可能になります!
フッフゥー!カッケー!!
♪───O(≧∇≦)O────♪

上の写真は『ひっつき虫(コクヨ)』という
粘着剤を使っています。


コクヨ ひっつき虫 はってはがせる 粘着剤 タ-380N

粘着剤と言っても、ねり消しのような素材で
カチカチに固まらず、何度でも付けたり
剥がしたりできるので、
跡を残したくない棚のようなところにも
直接ディスプレイができます。
調整もしやすくおすすめです!
※詳細は「ひっつき虫」の説明書を
 ご一読ください。

右の白いねり消しのような粒を1つちぎり。。。
ディスプレイしたい骨と。。。
床と設置するところに丸めて付けて。。。
床に押しつけるだけ。簡単!
裏から見たらこんな感じです。


また、しっかり作品として残したい人は
100均などでディスプレイケースを買って
きてディスプレイしても良いと思います。

以上で、
骨格標本作りの説明を終わります!
カッコイイ標本作り、
ぜひチャレンジしてください!

最後に。。。
1〜3の骨の取り出し工程が面倒、
でも組み立ててみたいという方向けに
数量限定で「骨セット」を販売予定です。
※そちらはしっかり薬品処理をしたものです。

<LINEスタンプ作りました!>
 よろしければご覧ください。(^^)
「ときどき煽るアオリイカ 40種」
https://line.me/S/sticker/14346847/?lang=ja&ref=gnsh_stickerDetail

本日もご覧いただき、
ありがとうございました。

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